デザイン&クリエイティブ
副業イラストレーターが仕事がなくなった時にするべき対処とは?
イラストレーターやデザイナー、漫画家などのクリエイティブな仕事を、副業で進めていくのはそれなりにリスクがあります。まず、仕事の案件が限られているため、副業としての安定収入にはなりにくいという点があります。
もちろん、安定的に収入を得て成功している副業イラストレーターもいますが、やはり仕事を進めていくうえで、「仕事がなくなったとき」の不安は尽きないものです。
そこで今回は、副業イラストレーターが仕事がなくなったときの対処法を解説していきたいと思います。
目次
イラストの仕事がない…!
本業にしても副業にしても、イラストレーターの仕事を進めていくうえで、どうしても不安になりやすいのは仕事を安定的に得られるかどうかという点ですよね。
副業の場合は、確かに本業があるからこそ、明日食べるご飯に困るようなことにいきなりなることはないでしょう。
ですが副業とはいっても、本業+副業の収入で生活を回していくことを考えている人も多いでしょうし、そうなると副収入が途絶えるのは生活を脅かす死活問題となります。
イラストレーターの仕事が安定しにくい理由
まずはイラストレーターの仕事が安定しにくい理由について考えてみましょう。他の仕事と比べて不安定になりやすい理由は以下のようなものが挙げられます。
①クリエイティブ分野の仕事は案件が少なめ
イラストレーターなどのクリエイティブ分野の仕事は、専門性も強いため、他の分野と比べると案件は少なくなりやすい傾向にあります。
そのため例えばクラウドソーシングの場合は一つの案件に対して応募が集中しやすく、買い手市場になってしまいます。すると競争率はどんどん上がり、実績や経験、スキルがなければ仕事につながらなくなってしまうのです。
②実力社会だからこそ他の人に仕事がいってしまう場合も
たとえ継続的に仕事を受注していたとしても、他の人に仕事がいってしまう可能性も時にはあります。
イラストレーターは実力がものを言う業界なので、早い話、自分よりもセンスがあって上手なイラストレーターがいて、同じくらいの単価で引き受けてくれるなら、クライアントとしてはそちらのイラストレーターに依頼したくなるでしょう。
確実な長期契約を結んでいない場合は、実力次第で別の人に仕事がいってしまう…そんな厳しさがイラスト業界にはあります。それはまさに芸能界と同じようなものです。
③副業の場合は単発の仕事が多くなりやすい
そもそも副業としてイラストレーターの仕事をしている場合、時間があまり取れないからこそ、単発の案件ばかりを受けていることも多くなります。
単発の場合はその案件限りで仕事が終わってしまうため、やはり安定収入にはなりにくいです。
④単価が安い仕事も正直なところ多い
非常に単価が安く設定されている案件も、中にはあります。
実績が乏しいとこういった低単価の仕事も受けることは多くなるため、それが不安定さにつながる場合もあります。
安定しにくい側面を理解して積極的に仕事を探そう
このように安定しにくい側面を理解しておけば、前もって仕事を積極的に探しておくこともできるでしょう。不安定になりやすいからこそ、「今仕事があるからといって安心してはいけない」という危機意識を持っておくことが大切になります。
一つの仕事が終わってから次の仕事を探すのでは、正直遅い場合も多いです。その後、結局長い間仕事が見つからない可能性もありますし、応募しても採用されないことが続く場合もあります。
そのためできる限り、仕事を進めるつつ、次の仕事を探してクラウドソーシングなどで応募することは、ぜひ心がけるようにしましょう。
採用されないならポートフォリオを見直す
採用されないことが続くと、どうしても「実力不足なのかも…」とネガティブになってしまうことも多いですよね。
確かに実力社会だからこそその可能性は否めませんが、必要以上にネガティブになるより、やるべきことはたくさんあります。
もしかすると、実力が足りないのではなく、単純にその実力を先方が判断するための材料が足りないのかもしれません。要するに、自分のアピール不足ということです。
そんなとき見直しておきたいのが、ポートフォリオです。なるべくたくさんのイラストをポートフォリオとして用意し、自分の実力を示しましょう。
ただ、単純にポートフォリオの数を増やしただけでは効果がない場合もあります。大事なのはバリエーションです。いろいろな絵が描けて、たくさんの要望に応えられることをポートフォリオでアピールできれば、きっと仕事もチャンスも増えるでしょう。
単発よりも継続案件を重視する
なるべく仕事を探す際は、単発よりも継続の案件を重視していきたいところです。当然ですが、その方が仕事も安定しやすくなります。
「副業イラストレーターだし、単発の方がやりやすい」と感じてしまう心理は確かにあります。しかし単発の仕事はお伝えしてきたように不安定になりやすい側面が強いため、なるべく継続案件に積極的に応募していくことをおすすめします。
また、継続案件の場合は、先方も「一度契約したイラストレーターはその後もお願いしたい」という心理になりやすいです。そのため〇月まで継続案件といったかたちで依頼を受けていたものでも、終了後はまた別の仕事を提案してもらえる場合があります。
仕事を探す場所は限定しない
基本的に仕事を探す場所は、一つのところに限定しない方が良いでしょう。仕事がなくなりやすいイラストレーターは、やはり同じような場所でしか仕事を探さない傾向があります。
複数のクラウドソーシングを利用したり、求人サイトを見たり、イラストレーター専門の仕事受注サイトを見たり……イラストの案件自体は少ないとはいえ、仕事募集の場はたくさんあります。
一つの場所にしばられず、ぜひ視野を広げていきましょう。それだけで仕事状況は一変する可能性があります。
イラストレーター以外の仕事をしてみる選択肢も
どうしてもイラストレーターの仕事が見つからない場合は、イラスト以外の仕事にも注目してみる…といった選択肢を取るのもありです。
ロゴや広告のデザインなど、挑戦できる分野は他にもあるでしょう。いろいろな仕事に興味を持って応募していけば、その分チャンスも開けていきます。
仕事がなくなったからといって低単価の仕事ばかりを受注し効率が悪くなることには気をつけなければいけませんが、仕事がなくなったときこそある程度はえり好みしないことは大切なことです。
また、もし収入的に問題ないのであれば、仕事がなくなったときは仕事を探しつつスキルアップの時間に充てることも重要です。たくさんイラストを描いてSNSなどにアップし、自分の実力をどんどんアピールしていきましょう。積極的に仕事を募集していることを伝えておけば、SNS経由で仕事の依頼があることもあります。
まとめ
副業でイラストレーターをやっていると、イラストという分野の特性上、仕事がなくなって困ってしまうことも出てきますよね。
仕事の案件が少なめなイラストレーターこそ、仕事に常に応募していく姿勢は崩さないでおきたいところです。
また、良い機会と思って、SNSやポートフォリオを充実させることを必要なことでしょう。クラウドソーシングのプロフィールに工夫を加えるのも大事ですね。
ぜひ以上の点に気をつけて、イラストの仕事を安定的に獲得していきましょう。副収入として安定すれば、やがては本格的にイラストレーターとして活躍するためのチャンスにもなるはずです。
- Written by CHOCO*MINT
- フリーランスのWEBライターとして執筆活動をしつつ、細々とイラストと漫画もかじっています。書くことも描くことも時間を忘れて夢中になれることです。