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イデコ活用のデメリット・注意事項まとめ

イデコには税制優遇などのメリットもありますが、デメリットや注意事項もあるのも事実です。より効率的に資産形成を図るためにも、イデコのデメリット・注意事項を整理していきます。

イデコ活用のデメリット・注意事項まとめ

イデコのデメリット

まずイデコのデメリットとしては、原則60歳までイデコで積み立てた資産を引き出すことができないことです。銀行の預金であれば、手元資金が少なくなった時点で、ATMに立ち寄って簡単に引き出すことは可能ですが、イデコではそのようなことはできません。そもそも、イデコは豊かな老後生活を送るための私的年金制度であるため、資産運用・資産形成の期間も長期間に及びます。そのため、掛け金をずっと拠出するかは別として、基本的に60歳まで長く付き合っていく制度がイデコであります。もし、何十年にも亘る可能性のあるイデコでの資産形成よりも、より短期間で非課税メリットを享受するには、NISAを活用するのが良いかもしれません。

イデコのデメリット

イデコの注意事項

次にイデコの注意事項として、まずイデコは元本保証の金融商品ではないため、運用パフォーマンス次第で、受け取れる資産額も変動してきます。仮に、運用が上手くいかなかった場合には、掛け金以下の受取額となることもあり得る金融商品です。そのため、イデコを活用して資産運用する際には、投資する金融商品について自分でしっかりと調べたり、イデコを申し込む金融機関の担当スタッフなどに、運用商品の特徴などを詳しく聞いておくのが良いと思います。そして、イデコには転退職した際に年金資産を移換できる(ポータビリ性)特徴があります。ただし、この移換手続きは加入資格を喪失してから6カ月以内に行わないと、イデコ制度を司る国民年金基金連合会に「自動移換」されてしまいます。またこの自動移換には移換される際に4,269円、自動移換中に毎月51円の費用が掛かってきます。更に、自動移換となってしまったのちに、企業型確定拠出年金またはイデコへ移換する際に1,080円の手数料がとられます。そのため、転退職などでイデコの資産を移換する必要ある人は、余計な費用をかけないためにも、6カ月以内に必ず移換手続きを行いましょう。

イデコの注意事項

まとめ

イデコには、掛け金の拠出時、資産の運用時、そして積み立てた資産の受け取り時それぞれの段階で、税制優遇を受けられるお得な資産形成手段と言えます。一方で、今回お伝えしたように、イデコにはデメリットや注意事項もあります。イデコの良い点、注意する点をしっかり踏まえ、コツコツと資産形成をしていきましょう。

Written by 金融マン
国内外の金融機関に長年勤務し、株式や投資信託、確定拠出年金業務を担う。現在はフリーのライターとして金融関連の記事執筆を手掛けている。趣味はスポーツ観戦。

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