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投資信託を購入する際におさえるべき4つのポイント

自助努力による資産形成が求められる時代に突入している日本では、少額からの投資を後押しするニーサや、ゆとりある老後生活を送るための私的年金制度であるイデコといった税制優遇制度の普及拡大に伴い、投資信託へ投資することを検討されている方も増えてきているかと思います。

そこで今回は、数ある投資信託から購入する商品を選択する際に、着目すべき4つのポイントをお伝えします。

投資信託を購入する際におさえるべき4つのポイント

投信購入時のおさえるべきポイント1:購入時手数料

投信購入時に必ずチェックしていただきたい項目の一つが、購入時手数料です。そもそも購入時手数料とは、投資信託を購入する際に銀行や証券会社、保険会社、信用金庫などの販売会社へ支払う手数料になります。

株式型や債券型など投資信託のタイプや購入金額などによって購入時手数料は異なってきますが、一般的に投信購入金額の1%から3%といわれています。簡単な例を挙げますと、投資金額が100万円で購入時手数料が3%(税込3.24%)であった場合、投信を購入するには100万円×3.24%=32,400円の手数料を上乗せした103万2,400円を支払う必要があります。

なお購入時手数料は、同様の投資信託であっても販売会社によって異なることがありますので注意してください。

購入を希望する投資信託が決まった際には、たとえば投資信託を開発した運用会社のホームページ内に掲載されている該当の投資信託ページより、販売会社および購入時手数料の有無を確認するようにしましょう。

併せて、購入時手数料がある場合には、少しでも安く済む販売会社を選択するのが良いかもしれません。


なお、最近ではノーロード投資信託と呼ばれる購入時手数料が無料である商品もたくさん開発されています。また、少額積立および分散投資をサポートするつみたてニーサ制度では、最長20年間にわたる長期の資産形成を想定しているため、ニーサ口座にて購入できる投資信託はノーロード商品のみになっています。

そのため、通常の一般口座などで提供されている投資信託よりも、少なくとも購入時の費用に関しては低く済むといえます。

投信購入時のおさえるべきポイント1:購入時手数料

投信購入時のおさえるべきポイント2:信託報酬

投信購入時に必ずチェックすべき2つ目の項目が、信託報酬です。

投資信託は投資のプロフェッショナルに運用を任せる金融商品であるため、その運用管理手数料となるものが信託報酬です。

この信託報酬は、投資信託を保有している間支払い続ける必要のあるコストであります。

そのため、つみたてニーサやイデコなど何十年にもおよぶ運用期間においては、いかに信託報酬を抑えるかが運用成績に直結してきます。


信託報酬は一般的に、投資信託の大きさを表す純資産総額に対し0.5%から2%をかけた金額が差し引かれます。

簡単な例を挙げますと、投資金額が100万円で信託報酬が2%(税込2.14%)の場合、信託報酬は100万円×2.14%=21,400円となります。

そして運用で資産が増減しなかったとすると、1年後の投資資産は100万円‐21,400=978,600円と元本を目減りする結果になってしまいます。

資産運用で簡単に利益を上げ続けることはプロの投資家でも容易なことではないことを考慮すると、購入時手数料のみならず、投資信託を保有している間継続的にかかってくる信託報酬に関しても、極力低い信託報酬の商品を選択するのが良いでしょう。

たとえば、インデックスファンドと呼ばれる日経平均株価指数やTOPIX(東証株価指数)、S&P500といった指数に連動し市場平均並みのパフォーマンスをあげることを目指す投資信託は、一般的に信託報酬が低く抑えられているものが多いため、運用期間が長期にわたることが想定される際に活用してみてはいかがでしょうか。


なお、一般の個人投資家が購入できる投資信託の数は6,000本を超えています。

そこで有効活用していただきたいのが、投資信託の種類や純資産、リターン、コストといった様々な角度から比較することができるサイトを運営するモーニングスターです。

たとえば、先ほどご紹介したインデックスファンドのなかでも、国内株式や全世界株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、バランス型等のタイプ別に主要な投資信託をピックアップし、信託報酬の一覧を確認できるページもあります。

膨大な数にのぼる投資信託から、ご自身の希望にマッチした投資信託を効率的に探す際に役立つと思います。

投信購入時のおさえるべきポイント2:信託報酬

投信購入時におさえるべきポイント3:純資産総額

投信購入時におさえるべきポイントの3つ目が、投資信託の純資産総額です。

先ほどお伝えした通り、純資産総額は投資信託の規模を示すもので、運用成績の良い投資信託には投資家のお金が集まる傾向にあることから、純資産総額も大きく拡大するケースが想定されます。

そこで、投資対象商品や投資対象国、投資テーマなどの視点から購入を希望する投資信託が決まった際には、該当の投資信託を開発した運用会社のホームページより、投資信託の純資産総額の推移を確認するようにしてください。

純資産総額が大きく伸びていれば、そのことは、たとえば運用パフォーマンスが良好であったり、圧倒的な低信託報酬であったりと、高い評価を受ける要因が隠されているといえるでしょう。

投信購入時におさえるべきポイント3:純資産総額

投信購入時におさえるべきポイント4:リスク・リターン

そして投信購入時におさえるべき4つ目のポイントが、それぞれの投資信託が有するリスク・リターンの関係性を十分に理解することです。

一般的に金融商品に関しては、ローリスク・ローリターン、ミドルリスク・ミドルリターン、ハイリスク・ハイリターンという関係性が成り立ちます。


たとえば、国内債券にのみ投資する投資信託は、為替の影響を受けることもなく、値動きも比較的小さいと想定され、ローリスク・ローリターンの商品といえます。

一方で、新興国株式は、株式の値動きが大きくなるだけでなく、為替の影響も加わってくるため、ハイリスク・ハイリターンの金融商品と見なせます。

そこで、投資信託での運用を通じ、着実ではあるもののコツコツと安定した収益の獲得を目指す投資家が、新興国株式に100%投資する投資信託を購入するのでは、リスク・リターンの関係性がミスマッチしていると考えられます。

他方で、投資信託への投資を通じ、積極的に収益をあげたいと考えている場合には、海外株式に100%投資する投資信託を選択するのが、リスク・リターンの観点からマッチした商品であるといえるでしょう。

そのため、どの投資信託を購入するか検討する際には、該当の投資信託が国内株式に投資するものなのか、もしくは海外債券や不動産に投資するものなのかを必ずチェックするようにしましょう。

また、投資信託のリスク・リターンを測る指標として、シャープ・レシオがあります。この数値が高いほどリスクをとったことにより得られるリターンも高いことを意味します。投資信託のシャープ・レシオに関しても先ほどご紹介しましたモーニングスターのサイトで確認することができますので、併せてご参照ください。

投信購入時におさえるべきポイント4:リスク・リターン

まとめ

最後となりますが、これまで投資信託を購入する際におさえるべきポイントとして、購入時手数料と信託報酬、純資産総額、リスク・リターンについて解説してきました。

いずれの項目も見落としてはいけない非常に大切な項目になります。

おさえるべき4つのポイントを踏まえ、ご自身の希望する投資スタンスにマッチした優良な投資信託を購入することで、着実な資産形成を図ってみてはいかがでしょうか。

Written by ファイナンシャルライター
元外資系証券マン。現在はフリーランスとして金融関連の記事を執筆しています。趣味は海外旅行、海外サッカー観戦など。

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