IT・WEB開発
プログラミングの副業は稼げない? どんな人におすすめ?
プログラミングのスキルを持ったIT人材が不足していることから、プログラミングの副業を検討している方が増えてきています。
プログラミングはかなり難しいイメージを持つ方も多いので、プログラミングで稼ぐのは難しいのではないかと考えている方も少なくありません。
今回はプログラミングの副業が稼げるかどうか、そしてプログラミングを副業にすることのデメリットなどを解説します。
目次
プログラミングの副業では稼げない?
プログラミングで稼ぐことは実際かなり難しいです。
それはプログラミング自体が稼げないわけではなく、稼げるようになるまでのハードルの高さによってプログラミングで稼ぐことが難しくなっています。
プログラミングは扱える言語によって単価の差が激しく、ようやく少し言語を使えるようになった初心者向け案件だと、単価はアルバイトをするよりも低いことの方が圧倒的に多いです。
そういった案件がクラウドソーシングには多いため、高いスキルを持った高単価の仕事がある本業のエンジニアでないとなかなか稼げません。
プログラミングの副業のデメリット
プログラミングが難しいと言われている理由について、プログラミングのデメリットとして挙げられる以下の3つのデメリットをより詳しく解説します。
• スキルの習得に時間と費用がかかる
• 単価の差が激しい
• 安定した収入が見込めない
スキルの取得に時間と費用がかかる
プログラミングは慣れていない方にとっては、かなり複雑で難しく感じてしまうため、プログラミングの基礎レベルを習得するだけでも100時間以上必要です。
そこから実務レベルに持っていくとなると、独学で身に付けていくことの難しさを感じて9割以上の方が挫折すると言われています。
独学を辞めてスクールに通うとしても10~30万円程度かかるため、それだけの費用をかける以上は、プログラミングで稼いでいくための明確なプロセスやビジョンを持って挑戦していく必要があります。
案件の単価の差が激しい
案件の単価の差は、使えるプログラミング言語のレベルの差によってかなり変わります。
1つ例を挙げると、本業で働いているとして、同じ20代でもR言語が扱える人は年収500万円程度で、F#言語を扱っている人は年収300万円程度です。
扱える言語が違うだけで100~200万円もの差が生まれます。
副業で高レベルのプログラミングを学習しながら仕事をこなす案件は滅多にないため、高レベルの言語を身に付けて、プログラミングを本業にするくらい努力をしないと、この単価の差を埋めることは容易ではありません。
安定した収入が見込めない
副業でプログラミングを始める場合、案件が初心者でも獲得しやすいことから、クラウドソーシングを通じて仕事を探す方が多いのですが、いつまでもそこで安定した収入を得ることは難しいです。
案件の応募要項に長期での依頼予定と記載されていても、いざ仕事を始めて見ると単発で終わってしまうことがよくあります。
実績を作るまではいいですが、実績をある程度作ってからは高単価案件を狙って、本業に切り替える気持ちでやっていかなければ安定した収入は得られません。
プログラミングの副業のメリット
プログラミングの副業を始めて稼げるようになるのは容易ではありませんが、プログラミングの副業に挑戦することには以下の2つのメリットがあります。
• プログラミングの知識が身に付く
• 本業に役立つ可能性がある
1つずつ見ていきます。
プログラミングの知識が身に付く
プログラミングの知識がある程度身に付いていれば、それだけでできることの幅は大きく広がります。
もし仕事で案件を獲得することができなかったとしても、学んだプログラミングの知識を活かして、自分でWebサイトを立ち上げて集客することができれば、それだけでも大きな収入となる可能性があります。
プログラマーやエンジニアとして働く方の多くは、元々情報系の大学や専門学校等で勉強した方、就職先として決まってから会社からの斡旋を受けながら学習してきた方です。
しかし、中にはプログラミングを副業で始めてから、フリーのプログラマーになった方も一定数います。
プログラミングに挑戦してみて、仕事として確立できなかったとしても、別の形でプログラミングの知識が活きることもあるので、とりあえず挑戦してみるというのも悪い選択ではないと言えます。
本業に役立つ可能性がある
プログラミングの副業案件で十分に稼げる案件はあまり多くないとは言っても、IT人材が不足していることに変わりはありません。
実際、働き方改革なども相まって業務システムを取り入れたいと考えている企業が一定数います。
副業でプログラミングのスキルが一定レベル身に付いたことで、本業の企業の業務システムの製作を頼まれて給料のアップに繋がることもあります。
IT技術は企業にとって必要不可欠なものであるため、身に付けておけば本業でなんらかの形で自分にリターンが帰って来る可能性が高いです。
プログラミングの副業をおすすめできる人
稼いでいくのが難しいとされるプログラミングの副業は、主に以下のような性格や考えを持った方におすすめできる副業です。
• 時間がかかっても本気でエンジニアになりたい人
• もの作りが好きな人
• 論理的思考ができる人
1つずつ見ていきます。
時間がかかっても本気でエンジニアになりたい人
プログラミングを習得するのにお金だけでなく時間もかかってしまうため、すぐに稼げる副業を探している方にとっては不向きな副業です。
本気でエンジニアになって稼ぎたい、あるいはやりたいことがある方でないと努力は続きません。
その気持ちを持った上で、効率の悪い頑張り方で自分を苦しめてしまわないように、成功までのプロセスを立てて、スキルと実績を積み上げられる方であれば、必ずどこかで成功の道が見えてくるはずです。
もの作りが好きな人
プログラミングというのは、ソースコードを利用して新しいツールやアプリ、システムなどを生み出すために使う技術であるため、プログラミングも一種のもの作りと捉えられます。
どんなジャンルのものでもいいので、ものを作って完成した時や実際に使ってみた時に達成感を得られる方はプログラミングが続けやすいです。
もの作りはその楽しみを理解できていないと、継続して続けていくことが段々と苦痛に感じてきます。
さらに具体的に言えば、ゴールに向かって時間がかかっても心の負担なく努力できる方が理想です。
自分自身の殻を破る努力をするためには、そのための気持ちが自分に備わっているか知ることが大切です。
論理的思考ができる人
プログラミングはよくエラーコードが発生します。
1つずつ可能性を考えてエラーコードが発生した原因を分析して、判明した原因を基に修正をかけていくのがプログラミングの一連の流れです。
その過程でこういった論理的思考ができないと、エラーコードが発生した原因がわからないままで偶然修正できてしまい、同じ失敗をもう一度してしまう可能性があります。
そのため、プログラミングには論理的思考が求められます。
まとめ
プログラミングは身に付けるのにどうしてもかなり時間やお金がかかってしまうものです。
仮に基礎的なものを身に付けて、ようやくこなせる副業案件が見つかったとしても、IT人材は不足しているにもかかわらず、単価はかなり安いものばかりです。
プログラミングは扱える言語のレベルの高さでかなり収入の大きさが変わるため、中途半端に副業で稼いでいくことは難しいです。
ただ、勉強してそれを仕事にうまくできなかったとしても、本業やそれ以外のフィールドで活かせる可能性も十分にあります。
挑戦する価値が高い分野ではあるため、プログラミングを身に付けようと決めた以上は、本業にするくらいのつもりで思い切って挑戦してみてください。
- Written by 谷 祐輝
- 大分大学経済学部経営システム学科を卒業し、その後本業と並行でライター活動を始めました。
ライター歴は1年です。
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