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【成功のひきよせ】PEST分析の正しい手法と目的を初心者むけに解説

PEST分析について今まさに調べていないでしょうか?

PEST分析はたしかにメジャーな手法ですが、実はまんぜんと取り組んでも成果は上がりません。

今回、マーケティングにおけるPEST分析の位置づけや具体的な取り組み方をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

【成功のひきよせ】PEST分析の正しい手法と目的を初心者むけに解説

PEST分析はマーケティングの最初ステップでやるべきこと

まず知っていただきたいのは、PEST分析の内容ではありません。 PEST分析がマーケティングで最初にやるべきステップだということです。 というのも、PEST分析の提唱者であるコトラー教授がマーケティングプロセスで最初にやるべきと定めているのです。 ちなみに、PEST分析に似ているSWOT分析などもマーケティングの最初のステップでやるべきでしょう。 しかし、なぜPEST分析を最初にやるべきなのでしょうか? 理由に納得し、マーケティングの効果を最大限に得て成功するために、ご説明していきましょう。

PEST分析はマーケティングの最初ステップでやるべきこと

PEST分析の目的はコントロールできない要素を知り意思決定すること

PEST分析とは、自分ではコントロールできない外部環境(マクロ環境)をあらかじめ知るための分析手法です。 目的としては、そもそも考えているビジネスが、やっていける状況や環境にあるかの確認です。 実際にビジネスに踏み切るならば、どの程度やるのか決めるのもPEST分析で求めます。 要するに、これから参入を試みる市場環境を前もって知り、勝算を持ってビジネスを起こそうというわけです。 PEST分析をおこたると、たとえば近い将来業界そのものの存続が危ぶまれる市場に参入してしまい、利益を十分得る前に撤退を余儀なくされるケースも考えられます。 もちろん、環境は変化していくものです。ビジネスを起こすときだけではなく、定期的なPEST分析をして、マーケティング戦略に反映しましょう。 概要と目的を理解してもらったところで、実際に取り組んでいくために、具体的に何を調べるのかを知っていきましょう。PEST分析で調べる要素は、以下の4つです。    ・政治的要因(Politics)  ・経済的要因(Economy)  ・社会的要因(Society)  ・技術的要因(Technology) 上記4要素の頭文字を取ってPESTなのですが、正直なにを意味するのか分かり辛いことでしょう。 そこで、それぞれの要素の内容を詳しく紹介していきます。

PEST分析の目的はコントロールできない要素を知り意思決定すること

PEST分析の要素①政治的要因(Politics)の分析

政治的な要因とは、具体的に以下の5つです。    ・法律(改正や規制、緩和も含む)  ・政権交代や大規模デモ  ・増税や減税  ・補助金等の支援制度  ・国際的な条約や貿易、関税 支援制度や減税による特定業界や商品、サービスへの支援などは、典型的なビジネスの追い風です。 顧客は安くモノゴトを手に入れられますし、企業は利益を落とさず売上をアップできます。 一方で増税や法改正などは、買い控えがおきたり、ビジネスそのものがなくなったりすることもあります。 例を上げると、チケット転売規制法による大手チケット転売サイトがなくなったことが分かりやすいでしょう。 一時期は、テレビCMをするほどの勢いがあったビジネスです。 以前は条例などで禁止されている程度だったので、グレーな業界として成立してた背景もあります。 しかし、音楽業界などの将来性を考慮して政府が禁止法案を立案し、2018年に成立。ビジネスとして、幕を閉じました。

PEST分析の要素①政治的要因(Politics)の分析

PEST分析の要素②経済的要因(Economy)の分析

経済的な要因としては、以下の4つが上げられます。  ・見込み顧客の賃金や雇用の状況  ・景気や消費の動向  ・物価や為替の変動  ・原油価格や株価の動向 どんなビジネスでも、顧客の経済状態によって、売上は大きく変わります。 もう少し大きな視点で見ると、景気や消費の動向なども確認しておくべきでしょう。 また、特に輸出入が関わる業界では、為替や原油価格の影響を受けます。 なぜなら、仕入れや製造のコストに直接影響するからです。 新規参入時はもちろん、国をまたいでの事業で多角化を狙うときなどには、経済的な要素によく注意しておくべきでしょう。 個人でAmazonせどりなどを行う場合も同様に注意が必要です。

PEST分析の要素②経済的要因(Economy)の分析

PEST分析の要素③社会的要因(Society)の分析

社会的な要因としては、大きく分けて以下4つが上げられます。  ・世間的な風潮や世論  ・事件や犯罪などの社会問題  ・ライフスタイルの変化や流行、教育内容  ・人口構造の変化 顧客の最小単位である個人は、社会の構成員の最小単位でもあります。 すなわち、社会的な要因によって、ビジネスの売上や形態は大きな影響を受けます。 また、昨今は多くの個人がSNSなどで社会に対して影響を及ぼしあい、世論や風潮を作り出しています。 逆にいうと、だれでも見込み客の考えを追いやすくなっていますので、時流に応じたビジネス展開が重要になっているのです。

PEST分析の要素③社会的要因(Society)の分析

PEST分析の要素④技術的要因(Technology)の分析

最後に、技術的な要因について紹介していきましょう。具体的には、以下に分類するできます。  ・新技術の登場やさらなる発展  ・特許権の登場や消滅  ・代替技術の登場と発展  ・AIやIoTの登場と定着 新たな技術は新たなビジネスを生む一方で、既存のビジネスを陳腐化させることもあります。 たとえば、自動車の登場で馬車が消えたように、スマートフォンの登場でデジカメや音楽プレーヤーの売上が落ちたことなどが分かりやすいでしょう。 今現在における技術の状況を注視しつつ、次のトレンドのタイミングを上手くつかむことが重要です。なにしろ今現在が第4次産業革命の真っ只中なのですから。

PEST分析の要素④技術的要因(Technology)の分析

PEST分析の具体的なやり方を5ステップで紹介

PEST分析でなにを調査するのか分かったところで、具体的な分析の進め方を確認していきましょう。 分析のステップとしては、以下の5段階となっています。  1.確度の高い情報収集  2.情報をPEST分析の4要素に分類  3.要素ごとに機会、脅威、その他に分類  4.優先順位の決定  5.場合によっては他の外部環境の分析手法へ 上記5スッテプをそれぞれ具体的に見ていきましょう。 まず、外部環境自体の情報収集をしていかなければ分析を始められません。 注意点としては、なるべくフラットな視点を持つことと、情報源の信頼性を確認することです。 要するに、情報収集の段階で、無意識に情報の取捨選択や重要度を決めず、精度の高い情報を広く集めましょう。 仮定をするのは、後のステップであり、情報収集では今現在の事実を切り取ることが重要です。 情報収集が完了したら、PEST分析の4要素に分類していきましょう。 すでにご紹介した4要素を正しく理解できていれば、おのずと分類できるはずです。 次に、要素ごとに機会と脅威、その他へさらに分類していきます。 ちなみに、機会はビジネスチャンス、脅威はリスクや課題のことだとご理解ください。PEST分析のキモといえるステップですので、慎重かつ丁寧に取り組んでいきましょう。 機会と脅威が分かると、優先順位が見えてきているはずです。 具体的には、競合よりも先んじるべき要素や早めにクリアしておかないと、後々苦しむことになる課題などです。 冒頭でご紹介した通り、PEST分析の目的は本当に参入するのか、参入するならどの程度で行うのかを決めることです。 将来性や他の事業よりも優先すべきかなどを含めて、検討していきましょう。 最後に、必要に応じて他のフレームワークの使用も検討しましょう。 PEST分析は外部環境の1つの手段であり、メリットとデメリットがあります。 たとえば、競争環境が激しいことが予想されるなら、5フォース分析なども行っておくべきでしょう。 そして、PEST分析はマーケティングの最初のステップです。 この後に続くミクロの分析や商品、サービス作り、施策の実行などにつなげられるように、気になる点を残さないようにしましょう。

PEST分析の具体的なやり方を5ステップで紹介

まとめ

最もメジャーな分析手法の1つであるPEST分析をご紹介しましたが、理解は深まったでしょうか? あなたのビジネスの収益性はもちろん、将来性なども判断できる重要なステップです。 ぜひ、マーケティングの最初のステップでしっかり取り組んでみてください。

Written by 室井一誠
企業と個人を支援する複業家。大学院で研究→商社マン→総合コンサル/Webライターという異色の経歴で身についたスキルと経験から、マジメな個人の幸せを応援するメディア-Para-を運営中です。

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