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Webマーケティングで独立するには?専業マーケターへの道のり
現在副業でWebマーケティングの仕事を行っている方、または企業でマーケターとして働いている方で、「将来独立したい」と考えることもあるはずです。独立し専業マーケターになることで、今まで以上の収入を確保できたり、より自由な働き方で仕事を行うことができるでしょう。
ただし、Webマーケティングで独立するには何点か注意事項があります。今回は3つの注意点と、独立前の準備方法をお伝えしていきます。
目次
Webマーケティングで独立するには実績と経験が必要
勤め先でWebマーケティングについて十分な経験を積んだ方なら、独立してより高い収入を目指すことも悪くありません。IT分野に進出する企業が増えたことから、Webマーケティングに関する仕事は増えつつあります。独立してフリーランスになっても、十分な収入を稼ぐことができるでしょう。
ただし、独立には実績と経験が必要です。また、取引先がまったくない状態でいきなり独立してしまうと、十分な売上を確保できないリスクにもさらされます。Webマーケターとして独立するには、まず入念な準備が必要でしょう。
経験のある方で独立が困難なら、未経験の方はより難しくなります。焦って会社を辞める前に、まず実績作りから始めていくべきです。
そのためにも、最初は副業としてWebマーケティングの仕事を行うことをおすすめします。
副業であれば本業の収入があるため、仮に仕事がとれなかったとしても生活に支障はきたしません。また、副業を行う間にしっかりと実績を積み重ねていけば、近いうちに独立への道も見えてくるでしょう。
では、Webマーケターとして独立するには、事前にどのような準備をしておくべきなのでしょうか。次の章で詳しくお伝えしていきます。
Webマーケティングの分野で独立するには?6つのステップ
Webマーケティングの分野で独立するには、次のような6つのステップを順番に踏んでいきましょう。
①独立に必要な資金を集める
②実績や経験を十分に積んでおく
③生活費の見直し
④勤め先の退職スケジュールを組む
⑤クレジットカードやローンの手続き
⑥退職後の手続き
このなかでも特に②の「実績や経験を十分に積んでおく」ことは重要です。
実績がある人ほど、新しい仕事の獲得や受注をとるときに有利に働きます。クライアントの立場になれば、やはり「未経験で初めて」という人より、「Webマーケティング経験10年」という人のほうが信頼して仕事を任せられますよね。
また、④の「クレジットカードやローンの手続き」も大切です。
現在の日本では、フリーランスの信用力は会社員より圧倒的に劣ります。そのため、クレジットカードを作って予定通りに返済していきましょう。これだけで信用履歴が積み重なっていくのです。ただし、返済が滞らないよう使い過ぎには注意してください。
専業マーケターに必要なスキル
Webマーケティングで独立すれば専業マーケター(フリーランス)として働くことになります。副業でWebマーケティングの仕事をするときとは異なり、今度は本業の収入はあてにはできません。そのため、しっかりとスキルを身につけて、安定した収入を稼ぐ必要があります。
専業マーケターに求められるスキルは次の6つです。
①コミュニケーション能力
②営業力
③課題解決能力
④SEO・集客力
⑤タスク管理能力
⑥資金管理能力
①の「コミュニケーション能力」と、②の「営業力」は必要不可欠です。
Webマーケティングの仕事はネット上だけで完結することも多いですが、メールやチャットだけのやり取りでもコミュニケーション力が欠かせません。クライアントと長く付き合うにも「結局は人次第」なので、応対やマナーが悪ければ継続して仕事を発注してくれなくなります。
また、自分の能力やスキル、得意分野などをアピールする営業力も重要です。比較的受注の取りやすいクラウドソーシングでも、数ある応募者のなかから選ばれるのは一握りのマーケターしかいません。そのため、独立する前に営業力を磨いておきましょう。
さて、ここまで独立前の準備方法についてお伝えしてきました。今度は独立前の注意点について3つのポイントに絞って紹介していきます。
独立する前の注意点①安定した売上が確保できそうか
独立する前は、安定した売上が確保できるかという点をよく考えておきましょう。
たとえば、東京(23区)で一人暮らししようと思えば最低でも月15万ほどの収入が必要です。もう少し余裕のある生活をしたい場合、月20~25万円ほどは欲しいところですよね。
Webマーケティングの案件で、1件あたり3万円の報酬が発生するのであれば、最低限の生活を送るためには5つの取引先が要ります。そのためには、現状の平均単価や取引先数を正確に見直して、月当たりの売上を求めなければなりません。
もし、現在の収入ベースだと生活するのが難しいという場合、独立は後回しにして、ひとまず単価アップや取引先の獲得に努めるようにしましょう。
独立する前の注意点②自己資金は十分にあるか
Webマーケターとして独立する前に、必ず十分な自己資金を用意しておきましょう。
Webマーケティングはネット上で仕事が完結することも多いため、独立してもほとんどお金がかからないことも珍しくありません。基本的にはパソコンがあれば仕事はできます。個人事業主として一人で活動する場合は、備品や設備などを無理に買いそろえる必要もないでしょう。
ただ、万が一のトラブルや事故が発生したときに備えて、2~3ヶ月分の収入にあたる余裕資金を準備しておきましょう。
この先、同じクライアントとずっと取引できるとは限りません。体調を崩してしまい、長期間仕事ができなくなるリスクもあります。こうしたリスクに備えて、ある程度の資金だけは用意しておくべきです。
独立する前の注意点③目的や計画はあるか
Webマーケティングで独立するには、その目的や計画があることが絶対条件です。たとえば、「Webマーケターとして成功したい」「サラリーマンのときよりお金を稼いでみたい」など、目的は何でも構いません。
ただ、目的や計画なしに「何となく」という理由で独立してしまうと、事業を長続きさせることは難しくなります。途中、「何のためにマーケターになろうとしていたのか」と必ず迷うことになるため、仕事をしていても辛いだけです。
どうしても目的を見出しにくいという方は、今までの就業体験を振り返ってみて、自分が楽しみややりがいを感じる仕事、得意分野、好きなことなどを洗い出してみることをおすすめします。
- Written by ゆきひろ
- ライター歴2年半で、主に金融やBtoB分野の記事を得意としています。現在は、始めたてのWebライターの講師業も務めています。自分の記事や情報が多くのフリーランスの方の成功に繋がれば幸いです。
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