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被写体に合わせたカメラのシャッタースピード

一眼レフカメラ初心者の方にとっては、シャッタースピードという言葉は聞いたことはあっても、人に説明することは難しく思うでしょう。文字通り、シャッターのスピードを設定する訳ですが、何故被写体やシーンに合わせて、設定変更をしなければいけないのでしょうか。折角撮った写真が手ブレで台無しになってしまったり、躍動感の感じられない味気ない写真になってしまったりすることは多くの方が経験するものです。シャッタースピードの基礎を知ることで、被写体やシーンに合わせた適切なシャッタースピードを設定できるようになります。

被写体に合わせたカメラのシャッタースピード

シャッタースピードをマスターして写真を撮るためには

シャッタースピードは、カメラのシャッターを開放しレンズを通して入った光が、フィルムや現像素子に当たっている時間を設定するための機能です。時間が短いほどシャッタースピードが速く、時間が長いほどシャッタースピードが遅いといいます。カメラのシャッタースピードの設定を変えると、シャッターボタンを押してシャッターが開閉するときの音も設定時間によって異なります。


撮影することに慣れると、自分で細かく設定をしたりする余裕が生まれてきます。そんなときには、被写体やシーンに合わせたシャッタースピードについても考えてみましょう。

シャッタースピードをマスターして写真を撮るためには

シャッタースピードの単位

シャッタースピードは秒単位で設定され、1/15であれば15分の1秒間、1/250であれば250分の1秒間カメラのシャッターが開くというわけです。


長時間シャッターを開く設定もでき、1″や10″と設定画面で表記されています。1″は1秒間、10″は10秒間カメラのシャッターが開いている状態になります。シャッタースピードを遅く設定するときは、三脚やレリーズを使っての撮影がおすすめです。


シャッタースピードを一段遅くする、速くするという言い方をします。1/30から1/15に一段遅く変更すると、シャッタースピードは2倍の長さになります。一段遅くすることで、レンズを通してカメラに入る光の量が2倍になります。1/30から1/60に一段速く変更すると、シャッタースピードは2分の1の長さになります。一段早くすることで、レンズを通してカメラに入る光の量が半分になります。

シャッタースピードの単位

速いシャッタースピードのメリットとデメリット

速いシャッタースピードの得意なことは、一瞬の場面を切り取ることです。屋外で十分な光量がある場面で、動物、スポーツ、車などの乗り物を撮るときに向いています。躍動感の溢れた写真や、人間の目では見ることのできない一瞬の光景を撮ることができます。動き回る被写体を追い掛けるときは、手ブレが発生しやすいので速いシャッタースピードがおすすめです。


速いシャッタースピードでの撮影に向いていないシーンもあります。暗い屋内や夜景を撮るときに、速いシャッタースピードで撮影をすると写真が暗くなりすぎてしまいます。シャッタースピードは一段早くすると、レンズを通してカメラに入る光の量が半分になるため暗い場所での撮影には向いていません。

速いシャッタースピードのメリットとデメリット

遅いシャッタースピードのメリットとデメリット

遅いシャッタースピードは、動きの流れを強調した写真撮影に向いています。滝や川の水の流れている様子を絹糸のように表現したいときには、シャッタースピードを遅くすることで印象的に表現することができます。シャッタースピードを遅くすると、レンズを通してカメラに入る光の量が増えます。夜景や星空を撮影したいときには、シャッタースピードを遅くすることで肉眼で捉えられない光も撮影ができます。シャッタースピードを遅くして撮影するときには、三脚やレリーズがあると便利です。


手ブレは暗い場所でシャッタースピードを遅くした場合に、よく発生してしまう失敗です。ISO感度を上げたり、絞りを開いたり、フラッシュを使ったり、三脚を使うことで対策ができます。手ブレは写真全体がブレますが、動きの速い被写体を撮ったときには、被写体のみブレが起こります。被写体ブレを避けるためには、シャッタースピードはなるべく速く設定します。

遅いシャッタースピードのメリットとデメリット

暗いシーンでのシャッタースピードの目安

速いシャッタースピードと遅いシャッタースピードでは、それぞれ得意なシーンと不得意なシーンがあります。撮影するシーンや被写体に合わせて設定するときの、シャッタースピードの目安をご紹介していきます。


 


星空を撮影するときは、周囲も暗く被写体の小さな明かりを写すためにシャッタースピードを遅く設定します。30秒もあれば綺麗に星空を写せるでしょう。


夜景を撮影するときは、1/8から10秒ほどのシャッタースピードで撮影をすると暗い部分も明るく綺麗に写せます。


暗い室内では、1/60ほどのシャッタースピードで撮影すると、写真全体が暗くなることを防げます。三脚は必須ではありませんが、あった方が失敗は少なくて済みます。カメラを固定して撮影できるように工夫しましょう。

暗いシーンでのシャッタースピードの目安

明るいシーンでのシャッタースピードの目安

屋外や明るい室内では、1/125がのシャッタースピードが使い勝手がよくおすすめです。手ブレが少なくなるシャッタースピードなので、基準として覚えておくのがおすすめです。


 


子供やペットを撮影するときは、1/250程度のシャッタースピードでの撮影がおすすめです。走っている子供を撮影するといった場面では、最低でも1/250のシャッタースピードが必要です。ダンスの撮影など素早い動作を写真に撮る場合は、1/500のシャッタースピードでの撮影が向いています。素早い動きに対応できるので、被写体ブレを軽減することができます。1/1000以上の速いシャッタースピードは、動きの速い動物におすすめです。鳥の羽ばたいている姿を撮影するには、1/4000程度のとても速いシャッタースピードで動きを捉えなければいけない場面があります。

明るいシーンでのシャッタースピードの目安

ブレない写真を撮るためのポイント

手ブレや被写体ブレの対策には、シャッタースピードを速くする必要があります。シャッタースピードを速くするためには、撮影モードの変更や設定変更などの方法があります。


 


スポーツモードは、スポーツの試合や乗り物の撮影に向いています。シャッタースピードを細かく設定している時間のない場面や、まだ設定に慣れていないときにはスポーツモードでの撮影もおすすめです。


シャッタースピード優先(SまたはTv)は、シャッタースピードのみ自分で設定してそれ以外は自動で設定します。子供などの動くものを追う撮影では、速いシャッタースピードに固定して撮影することがおすすめです。撮影する場所の明るさや被写体の速さによって、設定を変える必要があるためシャッタースピードの設定に慣れている人におすすめです。


ISO感度を変更すると、暗い場所でも明るく撮影することができます。ISO感度は撮影時の光に対する敏感さを設定します。ISO感度を高くすれば、シャッタースピードを速くすることができるので暗い場所での撮影に向いています。ただし、ISO感度を上げすぎると、撮影した写真にノイズが入るため注意が必要です。

ブレない写真を撮るためのポイント

Written by しおからあげ
IT企業でSEをし、その後フリーランスに。IT関係の知識を活かした記事執筆、Webデザインやグラフィックデザインを行っています。

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